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23

4月

2010

紙ひこうき

 4月、エリアの記者として多くの地域伝統行事を取材し、伝統文化を存分に味わった。小紙で紹介した「おどり花見」「三番叟」「太鼓祭」ともに圧巻だった

 

 それにしても、三番叟の明徹な口上が耳から離れない。声につやがあり、舞には取香という地域のにおいがあった

 

 三番叟の語るせりふをもう一度聞きたくて、ビデオを見た。神崎区長さんによると、伝統芸の習得は厳しく、昔から、謡の声を磨こうと「聞こえねえなあ、もうちょっと離れて声を出してみな」と何度もつき放したもんです、という

 

 「声が届く」とは、いったい何だろう。「天下太平…、五穀豊穣…」のせりふには、「古人の心」が秘められていると思った。せりふから「古人の心」が届いたのか、届かなかったのか。それは、演じ手の力量でもあり、観る者の力量でもあろう

 

 18日、「伊能の歌舞伎」が披露された。ここにも、演じる者、観る者の一体感があった。(I)