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23

5月

2010

紙ひこうき

 大学時代の友人夫婦と何年かぶりに楽しい時を過ごした。2人とも在野の研究者で、男友だちは人工知能について、女友だちは小さな海洋生物「ウミウシ」の研究をしている。彼らは子どもを作らない人生を選択した

 

 「オレは子どもがいないから、代わりに何かを残そうと必死で研究してるんだ」と男友だち。「人間、自分のためだけでなく何かを残すために生きないと生きるのがつらいよね」という言葉に説得力

 

 続いて「ウミウシも捕獲されて水槽に入れられると、途端にバッと卵を産むんだ」と聞かされた。生物は生命の危機を感じると繁殖行動に及ぶ傾向があるのだそうだ

 

 3人の子どもを産んで育てるという当たり前のことをしているだけの私に「すごい仕事をしてるよね!」と言ってくれる友人たち。30年前と現在を行ったり来たりしながら、爆笑だらけの夜は更けていったのであった。(F)