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04

7月

2010

歴史に埋もれた長沼文化

安食台古戦場(栄中学校) 安食台古戦場(栄中学校)

【激戦 竜台合戦③】
●安食台の一騎打ち
 千葉勢が安食台に陣を敷いたとの報に接し、北条勢の大将栗林義長は、荒木三河守と豊島紀伊守に2千騎を与えて先陣を命じた。
 その北条勢の隊列が近づくと、千葉勢は隠れていた林の中から「ワアー」とときの声をあげて襲いかかり、ほこさきから火の出るような激戦となった。
 そんな中、千葉勢から「ヤーヤー我こそは長沼城の長沼新八なるぞ。我と思わん者は前に出よ」と名乗りが上がると北条勢から芦浜九郎がそれに応じ、さらに千葉勢から早水六郎が名乗り出ると渋谷五郎が応じて、両軍見守る中、しばらくは二組の一騎討ちとなった。
 両者は激しく戦ったが、やがてどちらも千葉勢が討ち取られてしまった。
 それを見ていた長沼五郎が「弟のかたき」と進み出たのを、北条勢の小林源内が「よき相手」とばかり応じた。二人は刀を合わせては退き、何度か切り合ううちに、源内は深手を負って首を垂れた。
 そこに北条勢の塚本弥五郎が助太刀に飛び出すと、長沼五郎はとっさに体を開いて弥五郎を一刀のもとに切り落とした。
 これを見た北条方の将豊島紀伊守が「一騎打ちは無用。みんなで取り囲んで長沼五郎を討ち取れ」と指示を出したので、またもや敵味方入り乱れての乱戦となった。
 そこに、北条方の菅谷左衛門ら千騎が新たに加勢したので千葉勢は退却を余儀なくされ、後陣の本隊に合流して竜台の砦にこもった。
 勝った北条勢は安食台に陣を取り、討ち取った260の首を並べて本隊の到着を待った。やがて到着した栗林義長は首実検をすませ、竜台の砦に総攻撃をかけるための手はずを整え、その日は終わった。  つづく
(成田市玉造 田村 桓夫)