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13

8月

2010

紙ひこうき

 戦後65年の節目を迎え、特集番組を視聴した。『特攻』そして『原爆』。一瞬にして肉親を、友人知己を失う苦しみにじっと耐えて生きてきた人たち。歯を食いしばり語る姿に、戦争被害者の思いが痛いほど伝わった▼数十万という命が一瞬にして消え去った広島・長崎の原爆。「お国のため死す」の特攻美化論に「本当は死にたくなかった」と絞り出すように語る生存者の終わることのない悪夢。命を賭すという体験をした者たちの発言には独特の重みがある▼戦争を知らない世代が70%を超え、各自治体が、小中学生の若い世代を長崎・広島の平和祈念式典に派遣している。8月5日、成田市も平和への願いをこめ、市民の数を上回る折り鶴15万羽を被爆地に届けた▼米国の核の傘の下に平和を維持せざるをえない矛盾の下。唯一の被爆国として、苦悩の中、若い世代とともに「核なき世界」を叫び続けなければならない。(I)