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ラトナギリ山頂の世界平和塔
翌朝、目は覚めたが頭はくらくら二日酔い。前日の記憶はほとんど無かった。Nや友人の話では3次会の後、人力車でホテルへ戻り、倒れる様に寝込んだそうだ。彼らはそれからライトアップされているマハーボディー寺院の見学に出かけ、帰りにもう一度レストランで食事してきたと言う。冷たいミネラルウォーターを数本飲み、何とか正気を取り戻す事が出来た。
午前8時、朝食を済ませロビーに出ると、アソックたちが白いタタの四駆でやって来た。車はゲストハウスのオーナーから借りて来たと言う。早速車に乗り込み、ナイランジャラー川に沿った並木路を一路ラージギルに向けドライブ。朝は乾燥した大地の爽やかな風が窓から入り、とても気持ちが良い。車中は昨日の飲み会話で盛り上がった。走行中、左側の草原に大勢の人たちが集まる家畜の競り市場が見えた。アソックは「川の反対側には人間の競り市場もある」と言う。まさか人身売買…?彼によると公然と競り市場があるらしい。「是非この目で見たい」と言うと、警戒が厳しく観光客は近寄れないとの事。話によると、頭から布を被せられ、年齢、性別も分からない状態で競り落とされるそうだ。世界最先端ソフト開発国インドだが、我々の価値観では理解し難い宗教観や倫理観、習慣などを持つ12億人がひしめく国でもある。
いくつもの町や村を走り抜け、岩肌の山峠を下るとお釈迦様が布教をした地、ラージギルが見えてきた。途中、大きな三叉路を右折して門をくぐり、整備された道を進んで行くと山麓の駐車場に到着した。
成田国際空港の東側、航空科学博物館の隣にある白い仏塔。これは日蓮宗系日本山妙法寺大僧伽グループが建立したもので、ラージギルの岩山ラトナギリ(多宝山)山頂にも同グループが世界平和を願い建てた仏塔がある。この仏塔建設時に資材を山頂まで運ぶ為に設置したスキーリフトのようなケーブルカーが残されており、参拝者が登るのに利用している。まずチケットを買い、これに乗って登ることにした。(つづく)(B)
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