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12

9月

2010

インド旅行記26

法華経を説いたという霊鷲山の仏跡 法華経を説いたという霊鷲山の仏跡

 順番にケーブルカーに乗り、ガタゴトと登っていると、妙法寺の日本人住職らしき人が反対側を下って来たので、軽く会釈した。平和塔妙法寺を参拝してから歩いて下り、汗びっしょりになりながら、お釈迦様が説法・布教した霊鷲山(グリッドラクータ山)に向かった。仏跡には世界中の仏教者が訪れ、順番に祈りを捧げていた。
 ラージギルはお釈迦様の時代、マガタ王国の王舎城があった所で、ビンビサーラ王は仏教に帰依し仏教最初の僧院である竹林精舎などの施設を献じた。最も親しみがあるお経「般若心経」に出てくる十大弟子の1人、智慧の舎利弗(しゃりほつ)はこの地で釈尊と巡り合ったのである。
 ラージギルから車で30分程走ると、5世紀に建てられた仏教大学ナーランダーがあった。現在は広大な敷地に芝生とレンガ遺跡が残っているだけだが、7世紀に玄奘三蔵がここを訪れ学んだ時代には、約1万人の学僧がいたと大唐西域記に書き残されている。
 博物館を見学後、ナーランダーからラージギルに戻り、馬車やロバ、人力車が往来する温泉バザールのレストランで昼食をとることに。注文は好物のマトンカレーとグリーンサラダ。インドでメニューにグリーンサラダと書いてあっても、グリーンの野菜は出てこない。大抵の場合、太めのキュウリと大根、トマトの輪切りが並べられ、辛い唐辛子が数本。日本の野菜サラダがとても恋しくなった。
 食事の後、温泉見学に行った。大理石の建物の施設は男女別々に沐浴をするような状態だった。清潔な日本の温泉を知る我々にはとても不潔に見え、早々に切り上げブッダガヤーに戻ることにした。途中、道路の両側に甘い揚げ菓子を売る店が数十軒建ち並んでいた。アソックたちは家族の土産に買いたいと言う。菓子はゴルフボール大の砂糖まぶし菓子で、店頭に山の様に積み上げられ、それが灼熱の太陽を浴び溶けて流れ出している。それに物凄い数の蜂がブンブンと集まっている。蝿ではなく蜂だからいいのか~? なんて思ったが、とても試食する気にもならなかった。(つづく)(B)