メニュー

19

9月

2010

インド旅行記

インドの寝台列車内部 インドの寝台列車内部

 ブッダ・ガヤーへの帰路、次の訪問地の話になりカレンダーで確認すると、この旅行も残り2日になった。次はお釈迦様が45年間伝道の旅を続け、80歳で入滅した地、クシーナガルに行き、そこからネパールに入る予定だった。しかし今回はもう時間的に無理。この日の夜行列車でニューデリーに戻らねばならず、クシーナガルは次の機会に行くことにした。
 ホテルに帰着後、慌ただしく荷物整理。土産で満杯になったスーツケースをフロントに預け、車を貸してくれたゲストハウスで夕食をする事になった。アソックたちと歓談しながらの食事はとても楽しかった。気前良く100ドル札をチップだと渡すとアソックは大喜び。「是非また来て下さい」と何度も何度も握手をして別れを惜しんだ。
 9時発の夜行寝台は約1時間遅れで出発。予約席に行くと女性が寝ていたので車掌を呼び、チケットを見せた。するとすぐ女性を移動させ新しいシーツを持って来てくれた。インドの列車は日本よりも線路幅が広く車両も大きい。車内は上下2段ベッドが向かい合わせにあり、通路の窓側にも2段ベッドがあった。荷物は下段ベッドの下に押し込むが、インドではしばしば就寝中に持ち去られる事がある。そこで盗まれない様に持参した日本の自転車用鍵付きチェーンで、スーツケースをベッドの柱や手すりに固定した。それでも心配なので、Nと時々お互いの荷物をチェックしながら寝ることにした。
 ガタンゴトンという列車の心地好い揺れと音ですぐ眠りに就いた。午前4時、目が覚めカーテンの隙間から外を眺めるが、まだ薄暗かった。どの辺り?と地図を広げるが、さっぱり見当がつかない。6時を過ぎた頃から洗面所に行く人が多くなり、友人もNも目を覚ました。車掌がコーヒー・紅茶、パン・ビスケット・チョコレートなどが入った朝食セットを配って来た。「日本よりサービスがいいね…」と、3人はベッドで朝食。車窓からの眺めは果てしなく続く人影の見えない広大な畑の連続。12億人はどこにいるのか?と思う程だった。(つづく)  (B)