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22

9月

2010

紙ひこうき

 猛暑が終わり、まもなく楽しみな行楽の秋が訪れる。私たちは、自然を肌で読み取る感性を充分磨いているだろうか。ともすれば、自然克服の文明にこだわり、引き換えに自然を感覚で理解する能力を失いつつあるようだ▼「自然の回復力をはるかに超えた過度の開発が生物多様性に深刻な傷跡を残している」と長谷川基裕・JICA国際協力専門員は警告する▼世界が羨む〈里山〉文化を持つ私たちは、数え切れないほどの生物種が、互いの関係を築き、暮らしを支えていることを知る。その維持が、自然と人間との絶妙なバランスの上に成り立つことを誰よりも知る▼いよいよ10月、名古屋で「生物多様性条約第10回締約国会議」【COP10】が、日本を議長国として開かれる。多様性の中で育まれる人間の責務―日々の生活を見直し、自然との調和を保つこと。この議論を190カ国以上の代表が展開する。(I)