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ポカレル・マデュー支店長(左)とN(右)
偽物ビールのおかげでインド旅行最後の夜を酔わないで過ごした。
翌日早朝、インド独立の父マハートマー・ガーンディーが荼毘に付されたラージ・ガートの参拝と博物館を見学。その後、Nのチケットを買う為にタクシーでHISデリー支店に向かった。タクシーは中心街から郊外に向けてどんどん走る。心配になり、「行き先、間違いないか?」と運転手に聞くと「心配ない」と言う。東京の銀座から、練馬に向かって走って行く感じだった。約1時間走り、団地の中の雑居ビルが建ち並ぶ一角に降ろされた。こんな所にHISの支店が…?と思い、数人に場所を聞くが誰も知らないと言う。ビルの郵便受けの名前を一つひとつ確認していたら、HISの文字を発見。2階に上がって見ると、ドアには日本語の貼紙があり、鍵がかかっていた。どうやら市の中心部コンノート・プレイスに移転したようだ。タクシーを拾い、中心市街へ戻り、あちこち歩き回りやっとHISデリー支店に辿り着いた。カウンターの店員に「今夜のカトマンズ便の予約を…」と、Nがヒンドゥー語で話し掛けていると、奥の席から笑顔で恰幅の良い紳士が出て来て「僕を覚えていない?」と日本語で話しかけて来た。「あれ~、君は!」見上げてびっくり仰天。何とネパール人留学生だったポカレル・マデュー君だ。Nも共通の友人で、以前よくネパール人留学生たちが週末、我家に飲みにケーションに集まっていた。彼はその中の1人で、その頃アメリカに行くと聞いていたので、まさかインドで会うとは思ってもいなかった。
支店近くのレストランで食事をしながら、今回の旅行や彼のインド赴任の経緯など、久しぶりに話は大いに弾んだ。新支店長として最初の仕事は移転だったそうだ。彼に旅行中のトラブルなどを話すと、今回旅行を頼んだ政府観光局直営と名乗る旅行社は偽らしく、デリーには偽旅行社が何社もあるとの事。最初にHISに来て頼めば良かったのに、と思っても後の祭り。その夜、Nは彼の家に泊まり、私と友人は夜行便でインドを後にした。(完)(B)
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