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10月

2010

現代に受け継がれる宮中の式楽! 成田山雅楽演奏会

極楽に住む美しい霊鳥「迦陵頻」の舞 極楽に住む美しい霊鳥「迦陵頻」の舞

 17日、第30回成田山雅楽演奏会が成田山新勝寺光輪閣で開催されました。雅楽は、日本古来の音楽と中国や朝鮮の音楽が融合し、平安時代に宮中の式楽として整えられたものです。
 今回の演目は「舞楽」で、『迦陵頻』『貴徳』『蘭陵王』の構成でした。『迦陵頻』は、4人の舞人が背に鳥の羽を付け、花を挿した天冠をかぶり、両手に銅拍子を持ち、打ち鳴らしながら円をつくって舞台を跳び廻る軽快可憐な舞いです。続く『貴徳』『蘭陵王』は、いずれも威厳のある面をつけて勇敢に舞う走舞でした。色彩鮮やかな装束の舞人の独特の動きと、笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)の音色や旋律が醸し出す独特の世界を観客は息を詰めて見入りました。
 市川市の野村和幸さんは「定年という人生の節目に成田山にお詣りに来て、良い体験をしました。宮内庁の行事としてテレビでしか見られなかったものが、生で見られました。こんなに音量があるとは驚きです。衣装もきらびやかですばらしい。これからも1000年以上の伝統を続けていって欲しいです」と感動しきりでした。
 また、数年前にこの踊りを演じたという女性は『迦陵頻』を見ながら「舞手も奏者も成田山勤務の職員なんです。夫が笛を担当しています。舞手に選ばれると、まる1日練習する日が1日おき、4カ月くらい続きます。毎日筋肉痛でした」などと懐かしそうに話してくれました。