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29

12月

2010

紙ひこうき

 今月発表された経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)で日本の成績が上がり、ゆとり教育からの脱却成果として歓迎されている。だが、順位だけに目を奪われては子どもの秘めた力を見落とす▼調査によって、向き合うべき課題が浮かび上がっている。本や新聞に慣れ親しむ子は、そうでない子より成績が上回るという。一方、学校では朝の読書活動が盛んだが、読書を趣味とする子は少ない▼小中学校では来春以降、授業時間が増えて厚い教科書を使う。すべてを消化しようとして、考えたり、表現したりする力が養えないのでは、本末転倒だ。勉強も芸術も勤労も同じ、独創性が問われている▼米国で研究生活を送ったノーベル化学賞の根岸英一氏は授賞式を前に、若者に「好きなことを見つけ突き進め!」と言葉を贈った。若い世代には、広い世界から学ぶものを見つけてほしい。(I)