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23

1月

2011

ひげなで3杯、置き8杯小泉地区「酒飲みオビシャ」

なみなみとお酒を注がれる東西の横綱 なみなみとお酒を注がれる東西の横綱

 早朝の小雪で周囲が一新され、気持ちが引き締まった16日、成田市小泉地区に古くから伝わる伝統行事「オビシャ」が、同区の共同利用施設で行われました。
 江戸時代には始まっていたと伝えられる小泉地区のオビシャは、「酒飲みオビシャ」です。宮司が五穀豊穣、家内安全を祈祷すると、羽織、烏帽子を纏った両力士による酒飲み相撲のお対座(酒の飲み交わし)がはじまります。ニンジン、ごぼう、里芋を竹に挿した「弁慶」が盃を空ける度に与えられます。今年の東西の横綱は、長谷川一公さんと野平善一さん。頬を赤らめながら熱燗のにごり酒を飲み干し、両者互いに譲りません。
 同区のお対座には、「ひげなで3杯、置き8杯」と呼ばれるルールがあります。飲みながら自分のひげをなでてしまうと、追加で3杯、飲み干した後に盃を2人同時に置かないと、先に置いてしまった人が追加で8杯飲まなければならないという独自の取り決めです。「昔は、弁慶を酒のつまみに豪快に飲んだものです。好きなだけ飲めるのは、この時とばかり、1升飲む人がざらでしたね。酔うと喧嘩が始まったものです。成田空港ができるまでは地区の戸数が多く、小泉は9班までありました。今は成田空港滑走路延伸の影響で、昔からの古村がすべて移転対象です。オビシャ行事を続けていくのは難しくなっています。でも、伝統行事ですから、なくすわけにはいきません」と、この日までの当番、大谷修一さんは話しました。
 お対座の最後に、新たな年番、山田信幸さんへ神様の受け渡しが行われました。