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6日、成田市役所大会議室で「成田市生涯学習講演会」が開催されました。生涯学習へのきっかけづくりとして成田市教育委員会が年4回開催する、平成22年度最後の講演会でした。『妻として、母として、女として』という演題なので、主婦層の参加が多いかと思われましたが、高校生や男性も数多く聴講し、260席がすべて埋まりました。
講師の熊澤南水先生は、ご高齢にもかかわらず、背筋をピンと伸ばし、着物を粋に着こなし、第1部をご自身の生い立ちから語り始めました。昭和16年、東京の裕福な家庭に生まれながら、戦争とともに事業が傾き、父が死亡。母は南水さんと弟を連れ、青森の実家へ。待っていたのは、西津軽での極貧、忍耐の生活でした。小学6年生になるときに養女となり再び東京へ。「津軽訛り」を笑われ、ひどいいじめに遭い、1年間誰も口をきいてくれないという孤独な生活を送ったそうです。その経験から〈言葉〉に対する強い気持ちが芽生え、「言葉で笑われるんなら言葉で生きてやろう」と決意したと、こだわりを語りました。
子育てが一段落した40歳のとき、念願の「朗読講座」を受講し、「舞台朗読家」の道を歩み始めたということでした。夢に向かっているので「どんな努力もつらくはない。念ずれば開く!」と強い信念のもとに生きている南水さんのお話は、「妻として、母として、女として」の自分を律する体験が処々に溢れ、聴衆を説得する力がありました。
第2部は、 母から娘に、そしてそのまた娘へと引き継がれる想いを物語にした山本周五郎作の『二粒の飴』の45分間の朗読でした。原作にあくまで忠実に、物語をすべて暗記し、心にしみる言葉で、ただ1人朗読するという舞台芸術に、聴講者は背筋がゾクゾクするほど魅了されていました。
青森県出身の聴講者の1人は「熊澤南水さんを生み出したのが青森の風土『じょっぱり』だと聞いて感動しました。是非、ふるさと青森で舞台朗読をお願いします」と感激に心を震わせていました。
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