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09

3月

2011

和文化建築の象徴「茅葺屋根」!玉造六角堂屋根、全面葺替工事進む

急傾斜の屋根で見せる「職人技」 急傾斜の屋根で見せる「職人技」

2月上旬から始まり3月下旬には終了する予定の、成田市指定有形文化財・宝徳寺観音堂(成田市玉造3丁目)の屋根全面葺替工事が行われています。現在、葺いた茅の刈り込みの真っただ中、みごとに切り揃えられた美しい茅葺き姿が、少しずつ見られるようになりました。緑道を散歩する人、ジョギングする人たちが、物珍しそうに覗いていく中、着々と工事が進められています。
 この専門工事を請け負っているのは、八日市場(飯高)にお住まいの玉澤利雄さんと玉澤豊さん、2人の職人さんとお手伝いの方の4人です。同観音堂は、16年前の平成7年2月にも茅葺き屋根の全面改修が行われていますが、この時も今年83歳になる玉澤一家のお二人によって茅葺工事が行われています。
 お二人は、『平蔵の光堂』と称されて有名な、市原市平蔵の西願寺<阿弥陀堂>(千葉県重要文化財)の屋根改修を手掛け、また芝山仁王尊の総門や、房総のむらの民家等、県内ほとんどの文化財建築の茅葺き工事に長年携わっています。「健康の秘訣は、日本酒の晩酌ですね」と語るその姿は、年齢を感じさせず頼もしい限りです。
 六角の屋根表面それぞれに、15段の『歩き竹』と呼ばれる足場を、200本も用意した青竹と自分で編んだ縄で梯子のように組み、傾斜のきつい屋根を軽々と動き回ります。8000がらみの茅をふんだんに使用し、独特な郷愁を呼ぶ外観が創られていきます。観音堂のご本尊は、銅造の如意輪観音です。その優しく温かいイメージと神秘性にぴったりの茅葺き屋根のお堂が、成田ニュータウン玉造の一隅に今月中に仕上がります。
 檀家総代を務める八代の川崎輝雄さんは、「成田市から半額を補助していただくのですが、予算1000万円に及ぶ工事です。堂の周囲の木立が屋根を覆い、屋根の傷みが早いので、今回は、木の枝を思い切り短くしました。檀家は80軒弱ですが、由緒あるお堂なので、この文化財を大切に守っていきます。都合のつく日は、できるだけ見回りに来ているんです」と笑顔で話しました。