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水 08 6月 2011 紙ひこうき先日、写楽展を観ての帰り道、妻にどこかで食事をしてから…と話しながら、浮世絵の版元・蔦屋重三郎の店があったとされる浅草吉原大門の「土手の伊勢屋」を思い出した。創業110年、天丼の老舗は今や文化庁の有形文化財に指定されている。この店は池波正太郎のエッセーで知り、通う様になった。午後2時前に着いたが、店頭に13人程が並んでいた。待つ間、入口脇の厨房からごま油のいい香りが漂ってきた。行列の出来る鰻屋、焼き鳥などの名店と同じ、ついこの匂いに釣られてしまう。30分程待って案内された。店内は昔のまんま。木造の柱や建具は明治、大正、昭和、平成と天ぷら油のしみ込んだ歴史ある味わい。名物の天丼同様一朝一夕ではない。初来店の妻は海老やアナゴの大きさに超感動していた。さっき観た、浮世絵の遊女を思い浮かべ、江戸・吉原に想いを馳せた。(B) |
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