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講演会後、田中さんの新刊を手にし、サインを求めて長蛇の列が出来た
3日、成田市中央公民館で、環境活動家・田中優氏による講演「原発に頼らない社会へ~福島原発事故から学ぶ 子供たちの未来のために今私たちが出来ること~」が開催されました。来場者は約250名、乳幼児を抱えた若い母親の姿も多く、関心の高さがみうけられました。
まず、収束に数年かかること、建屋の屋根がなく、しばらくは放射能を出し続けるため「持続する危機感」と「適切な対応をして欲しい」と講演会が始まりました。たとえば、放射線の被ばく線量については「よくレントゲンと比較しますが、レントゲンでの被ばくは一瞬であり、比較自体がナンセンスです」とのこと。また、健康への影響を『ただちにはない』と説明することについては「放射線を浴び続けることは、確率的影響があるということです。1ミリシーベルトは、10万人に5.5人ががんで死亡する量で、必ず一定の割合で危険が生じるため、安全なレベルは存在しません」と語ります。
そして数年から10年後に、がんが発症しても、放射線が原因とは立証できず、政府からは何の保証もされないと話し、さらに「放射線は遺伝子に影響を及ぼすので、細胞分裂がさかんな子どもや乳幼児、さらには胎児は特に気をつけるように」とのこと。なによりも「内部被ばくが怖いので、身体の中に入れないよう放射線物質のついたものは、気をつけましょう」と話します。
がんにならない自衛策としては「免疫力を高めるのが一番大切で、くよくよしない、暗く生きない」と提言すると、それまで張り詰めていた会場の空気がなごみました。田中さんによると「日本を含めたアジアの伝統食を取るように。とくにゴマの抗酸化作用がおすすめ」とのこと。また、「風が強い日は花粉症のマスクをすること。ヨウ素は水に溶ける性質があるので、マスクの内側には水にぬらしたガーゼを入れて下さい」と力を入れて話しました。
後半は、電力会社の体制や電気料金のしくみについて説明。そして原発から自然エネルギーにシフトしていくことを提言しました。地球温暖化もなくなり、後世に「2011年3月11日がターニングポイントだったね。あの日から安心して暮らせるようになったんだよねと言われるよう、今を生きる私たちが頑張りましょう」としめくくりました。
予定時間を超えてしまったため、質疑応答はなかったものの、会場は割れんばかりの拍手。市内から参加した女性たちは「子どもたちの給食が気になりました。政府が1年間に浴びてもよい数値を20ミリシーベルトに引き上げようとした時、福島のお母さんたちがすごい勢いで声をあげたように子供たちを守るのは母親なんだと思いました」、「今日、聞いたことを多くの友人に伝えたいと思います」と話してくれました。
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