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今回のルート
市役所8時15分(北須賀ルート)乗車==宗吾霊堂8時35分下車(運賃200円)==徒歩(3分)==①宗吾霊堂/御一代記館==徒歩(25分)==②麻賀多神社==徒歩(20分)==③御手洗井==徒歩(5分)==④宗吾様旧宅==徒歩(20分)==旧宅入口12時32分乗車==⑤公津城跡(車窓より)==成田市役所13時3分下車(運賃200円)
①宗吾霊堂(30分) 御一代記館(30分)
宗吾霊堂は、正式の寺名を鳴鐘山東勝寺といいます。その開基は古く、桓武天皇の時代にさかのぼります。征夷大将軍・坂上田村麻呂が、房総を平定した時に戦没者供養のために建立したといわれます。その東勝寺が、宗吾様の150回忌にあたり、佐倉藩から院号「宗吾道閑居士」が与えられると、宗吾供養堂を墓地に建てました。以後、義民・宗吾様を祀る寺として宗吾様の業績とともに宗吾霊堂として広く世間に知られていきます。宗吾様の命日に因み、9月第1土・日には、「御待夜祭」が行われています。
「宗吾御一代記館」(入館料 大人700円/子供400円(霊宝殿と共通))では、甚兵衛渡し・妻子との別れ・直訴から処刑に至るまで、人形66体13場面の立体パノラマで、宗吾様の生涯を偲ぶことができます。
境内には、たくさんの碑があります。歌人吉植庄亮などの文学碑は、境内裏、宗吾御一代記館前の築庭にあります。お楽しみ下さい。また、裏手に広がる紫陽花園は、在来アジサイをはじめ、ガクアジサイ・柏葉アジサイなど1000株以上が植えられ、毎年6月には紫陽花まつりが行われます。
②麻賀多神社(30分)
紫陽花園を抜け、公津小学校を右手に見ながら下り坂を歩きます。右手に広がる田園を眺めながら、のどかな散策をしばらく続けると急な上り坂になります。この急坂を一気に上りきり、そのまま進むと左手が麻賀多神社です。
台方麻賀多神社は、式内社の格式をもち、印旛地区にある麻賀多神社18社の総社と目されています。社殿前の案内板には、七不思議と呼ばれる興味深い伝説が記されています。
境内奥には、樹齢1200年の御神木「関東一の大杉」があります。是非ご拝観ください。
③御手洗井(10分)
先程までの道を50mほど戻り、左手の細道に入ります。急坂を下りきって、さらに左手に進むと、麻賀多神社で確認した、伝説の泉・御手洗井(みたらしい)が、注連縄で飾られ、神聖な水をたたえています。7月の麻賀多神社の例大祭では、颯爽と練り歩く神輿が、この泉の水で浄められます。
④宗吾様旧宅(30分)
御手洗井から振り返ると右手山裾に平屋の旧家があります。宗吾様旧宅です。千葉氏の家臣でもあった木内惣五郎(宗吾様)の刀や古文書が残されています。運が良ければ15代当主の利左衛門さんによる宗吾様紹介の名調子を聞くことができます。
⑤公津城跡の景観(車窓より)
旧宅入口バス停に向かうため、宗吾様旧宅の前の細く急な坂を上ります。道の両壁は樹木で遮られ、昼でもうす暗い坂道です。別世界に足を踏み入れた感覚を味わい、歩くことになります。休み、休み、足元に充分注意して上りましょう。坂を上りきり、左手に進むとバス停です。
帰路のバスは、成田市内と甚兵衛渡しを結ぶ国道464号線を宗吾方面に走ります。下方入口で右折し、印旛沼方面への坂を下ります。下りきった辺りが下方根古屋です。城主の居住地を「根小屋」といいます。「根古屋」は、全国にある地名ですが、昔の神社や城跡を暗示してくれています。
バスの車窓から右手の台地を眺めながら、今よりずっと大きく広がっていた昔日の印旛沼と、沼面を飛翔する白鷺を想像してみましょう。この台地には、「公津城」別名「鷺山城」と呼ばれる、戦国時代の千葉氏の隠居城がありました。『東国戦記実録』という戦記読み物に「公津合戦の事」として、この公津城(白鷺城)が出てきます。
バスは印旛沼をかすめるように進みます。印旛沼には、竜にまつわる有名な昔話があります。
<雨を降らせた竜>
木内利夫 作
(『公津=昔話を語り継ぐために』伊藤修一著より) (前略)ある年のことだがな。いつも夏になると、沼の水がいくらかへってくっだが、この年ばっかりはまたえらいひでりでな、沼の水もぐっつりへって底が出てくる。もうはあ、田へ引くどころでねえから、田はひどいひびわれで、いねはぜんぶかれそうになっちまってただと。村人たちは、わらやよしをのうに積んで、火をふったけて、けもを上げたり、みんなして、雨ごいの念仏をあげたりしただけっどもな、おてんとさまにはとどかねえとめえて、空には雲ひとっかけ出てくるけしきもねえんだと。畑のものはすっかりかれて、たねもまけねえ、田のいねもあと一日ももちそうもねえ、はあ、このあんべえじゃ秋には食うもんがなくなる、うえ死にするしかしょあんめえと、みんなもうあきらめかけていただと。そこのところへな、いつもの竜がわけしのしこうをして、ひょっことやってきて言うにはな、「おらと仲よしの村の人らが、こんなにしょげているのを、おらあ、だまって見てはいられねえ。おらがなんとかすっから、心配しねえでよ」と言うが早いか、どこかへ姿を消していったんだと。しばらくするとな、きたいなこともあるもんだ。今まで雲一つなかった空に、いきなりもっくり黒雲がわきおこってな、沼のおきのほうに残っていた水たまりがガバッと割っつぁけたかと思うと、ぶっとい水ばしらがたつまきのようにまきおこって、黒雲めがけてのぼっていくでねえか。その水ばしらのまん中にはな、なんと、沼の主だっぺや、いかい竜が目を光らして、天上をにらみつけているんだと。なんともかんとも、そのものすごいいきおいに、村人たちがたまげていると、大つぶの雨がバラバラッと落っこってきた。村人たちがとびあがって喜ぶうちにも、さっきの黒雲が空一面に広がって、雨は、まるでたきのように降りだしてきたんだと…。(後略)
宗吾霊堂
麻賀多神社
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