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真剣にメモをとる参加者の皆さんが印象的
★きっかけは高野さんの情熱から
成田市のギャラリー海に集う仲間で結成された美術団体「ルシャキパル」が、不要になったネクタイで作ったポーチを販売し、材料費を除いた売上げを東日本大震災被災地への支援金にする「OMUSUBIプロジェクト」を、今月1日にスタートさせました。
はじまりは、春先に成田の「工房Takano」の高野章子さんが、工房に寄せられたネクタイをリサイクルできないかと思いたち、ポーチを作ったことでした。丹精込めて作ったポーチで「何か役に立てることはないか」と、高野さんが同団体代表の小林順子さんに相談し、このプロジェクトを思い立ったといいます。
この情報が公開されると市内近郊から大量のネクタイが事務局に寄せられました。小林さんは「思いもよらない反響にびっくりしました。ある方は、『おじいさんの形見のネクタイを、捨てるに捨てられず今までしまっておきましたが、ようやく形を変えてお役に立つことができます』と連絡を下さいました」。後日、受け取りにご自宅へ伺うと、涙を浮かべて喜んで下さったといいます。また、ある時は、50本ものネクタイが詰め込まれた段ボールが送られてきて、一緒に「使って下さい」と支援金も添えられていました。「ネクタイを寄付して下さるだけでも充分なのに、被災地を思う皆さんの温かい気持ちに胸がつまりました」と同団体の丹野朝二さんは話します。
★オリジナルデザインを伝授!
40名以上の参加者に感謝
16日には、橋賀台公民館で、支援活動に協力できる方(ネクタイをほどく、裁断する、縫う)を対象に、講習会を開きました。「10名集まれば良い方と考えていましたが、市内を始め、佐倉や八千代の方からも40名以上の方が足を運んで下さり、会場が満員になってしまいました。皆さんの善意に感謝します」。最初に、プロジェクトの趣旨が説明され、続いて高野さんの実演講習が始まりました。「ネクタイの生地は、伸びやすいので芯地が必要です」「下においてしつける方が、平らできれいにしつけられます」「ファスナーや取っ手は丈夫にするためミシンを使った方がいいですね。あとは手縫いでも大丈夫です」など細かなアドバイスに、参加者の皆さんは身を乗り出し、真剣な眼差しで制作図に書き留め、何度も現物を手に取り確認していました。「手芸は好きなので、この制作図で充分なのですが、支援金のお礼の品として並ぶので、今日は細かな確認ができて、参考になりました」、「不要になったネクタイ1本で、ポーチができるなんて素敵ですね。ちょうどお父さんが会社をリタイアしたので、それを使うことができます」、「縫い物は得意じゃないので、ネクタイをほどく係になりたいと思います」、「もし、自分が作ったポーチが売れ残っていたら、こっそり買いに行こうかしら。それも支援の一環ですよね」、「何か支援をしたいと思っても募金ぐらいしかできなくて…。こうしたプロジェクトがあって自分が役に立てると思うと本当に嬉しいです」と、参加者の皆さんは穏やかな笑顔で話してくれました。
★支援先は博物館
完成したポーチは、公津の杜にある「ギャラリー海」と、洋菓子店「パティスリー シェ ナリ」で販売されます。支援のための価格として1個500円以上のご協力をお願いしています。
今回の支援先は職員全員が犠牲になり、がれきまみれになった「陸前高田市立博物館」。博物館では、現在全国の博物館の学芸員が集結し、手分けをして修復作業が行われています。津波の影響で古い文献が海水に浸かってしまい、現在は冷凍保存している状態だと聞きます。「皆さんの支援金を文化的な面での復旧に役立ててもらいたいと思います。インターネットでも様子が覗けるようにしたいですね」と小林さん。
★「OMUSUBI」に込められた思い
プロジェクト名には、おむすびをにぎる時の温かい「ほっこりした気持ち」と、「手と手を結ぶ」という意味が込められているとか。今後も毎月、橋賀台公民館で同教室が開催されます(次回10月7日(金)10時~12時)ので、ご興味のある方は、ぜひ足を運び、このプロジェクトを通して、被災者の皆さんと手と手を結んでみてはいかがでしょうか。
▽℡0476(29)2396ルシャキパル事務局(ギャラリー海)(12時~18時※金・土曜日休廊)
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