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息のあった名演奏
9月25日、弊社主催の「東日本大震災復興チャリティーコンサート ベルリンフィルの名手達によるヴァイオリンとヴィオラとピアノの饗宴」が、成田・富里市内外から350名のお客様を迎え、成田国際文化会館大ホールで開催されました。
本コンサート出演者は、ピアニストの杉山紀子・ケスナーさん、ヴィオラ奏者のワルター・ケスナーさん、ヴァイオリン奏者のリューディガー・リーバーマンさんの3名。世界各地で幅広く演奏活動を行っているベルリンフィルの名手達です。
水を打ったように静まり返った会場に、ラッハナー作曲の三重奏曲が、観客とともに呼吸するかのように、軽快に奏されました。続いて、シュナイダー作曲のソナタ二重奏。通常ヴァイオリンとヴィオラの二重奏では、ヴァイオリンがソロ、ヴィオラが伴奏ですが、この曲は、ヴィオラがソロ、ヴァイオリンが伴奏という他に例のない作品です。ヴィオラが時折、ヴァイオリンの近くに寄り、威嚇するように激しく弦を鳴り響かせれば、ヴァイオリンは心を抑えた伴奏に徹し、そこから一転して攻撃的ヴァイオリンに転じます。すると、ヴィオラが優しく甘く第2主題を弾くといったふうで、2人の奏者の心情が手に取るように伝わる名演奏でした。
3曲目は、グリンカ作曲(ハーマン編曲)のロシア歌曲。歌曲独特の流麗なメロディーがみごとに演奏されると、観客は吸い込まれるように聴き入りました。
前半終了後の15分間の休憩時間には、中央ロビーで、シュナイダーの室内楽曲(ケスナー氏演奏)のCD販売があり、本公演の演奏に感動したファンの人たちによる長い列ができました。会場のあちこちから、すばらしかった演奏の感想を語る声が聞こえました。
後半は、モーツァルトの二重奏から始まりました。ヴァイオリンとヴィオラ、2つの楽器の掛け合いは絶妙で、重厚なサウンド、華麗なテクニックが光りました。「これぞベルリンフィル」としての実力を見せつける演奏ぶりでした。
5曲目は、プログラムにはなかった、日本人音楽家の故・貴志康一さん(日本人で初めてベルリンを指揮)作曲の『龍』を演奏しました。曲は速いテンポで荒々しく始まり、時宜を得て、天空へ舞い上る龍の姿をヴァイオリンの超絶技巧で表現するものでした。3人の演奏者の集中力は、最後のプログラム、イェンセンの幻想小品集へとみごとに続きました。
演奏終了とともに、これほどまでの観客が、固唾をのんで聴き入っていたのかと驚かされるほどの猛烈な拍手と、ブラボーの掛け声がかかりました。
2曲用意されたアンコール曲は、ヘンデル作曲ハルボルセン編曲の『パッサカリア』と、ブルッフの『Rum.nische
Melodie』。2曲目の前に、ヴィオラ奏者ケスナー氏が、「この曲は、東日本大震災の被災者の方々のために演奏します」とマイクで語りかけると会場は、水を打ったように静まりました。ルーマニアの旋律とも訳されるこの曲の郷愁を誘う響きを聴き、涙ぐむ観客も見受けられました。
成田市上町からきた青木沙織さんは、「コンサートは、初めてです。テレビで『のだめカンタービレ』を観たりしていましたが、本物の名演奏家による弦楽器の響きは、想像を絶して素晴らしかったです」と感動を噛みしめていました。
成田エリア新聞の案内に誘われて、来場したという富里市日吉台の西村幸一さんは「音楽は、もっぱらCDで楽しむばかり、コンサートで演奏者の動きを見ながら音楽を聴くのは、別の楽しみがありますね。思わず楽章の間にも拍手をしたくなってしまいました」とサイン会の列に並びながら話してくれました。
◇ ◇
今回のコンサートで会場の皆さまからお寄せ頂きました義援金(49571円)は、全額を東日本大震災被災地支援組織「心をつなごう浦安KS―渡波RO」の活動に充てるよう手続きさせていただきました。
※「心をつなごう浦安KS―渡波RO」および弊社の支援活動は、逐次(不定期)メール(PCのみ)またはFAXにて配信しております。受信ご希望の方は、氏名・住所・電話番号・受信方法・メールアドレス・FAX番号を事務局宛にお願いします。▽事務局…FAX(27)1002成田新聞販売総務部(佐々木)
ファンとの親しい語り合い
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