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11月

2011

「今」は「将来」につながる!世界金 室伏選手 成田高に凱旋

生徒たちと気さくにふれ合う室伏選手 生徒たちと気さくにふれ合う室伏選手

8月に韓国で開催された「世界陸上競技選手権大会」男子ハンマー投げで、金メダルを獲得した室伏広治選手が、2日、母校である成田高校を訪れました。
 講堂に集まったのは、同高・同付属中・同付属小の生徒・児童あわせて約1600人。室伏選手登場の前に、世界陸上の映像が流されると、まるで生中継を見ているかのような割れんばかりの手拍子で応援する生徒たちの姿がありました。映像が終わったところで室伏選手が後方から登場! 大歓声が上がりました。
 講演は、在学中の恩師の1人で、世界陸上投てき部門の解説も務めた小山裕三日本大学陸上部総監督との対談形式。室伏選手はまず「今、VTRを見ながら手拍子で応援してくれているのを見て、当日もこのように応援してくれていたんだなと感動しました。アテネでは金メダルを取ったけれど、表彰台の一番高いところでいただけなかった。高1で本格的にハンマー投げを始めて22年かかって、その場で初めて金メダルをもらえました」とあいさつしました。「今の生徒たちを見て、どうですか?」と問われると「僕の席はないのかなと思うくらい雰囲気は変わらないです。懐かしい」と答えました。
 小山先生からは、室伏選手が高校時代、当時の監督・故瀧田詔生先生の家に下宿し、皿洗いや掃除をしながら練習に邁進していたこと、ビデオなどで毎日技術研究をしては先生たちを質問攻めにしていたこと、高1の県大会でいきなり優勝しながら、4回転練習を取り入れるために、関東大会ではインターハイを目指さず、一夏で記録を10mも伸ばしたこと、世界を見据えて英語の勉強も頑張っていたことなどが語られました。
 室伏選手は「小中高校時代は人生にとって重要で、しかもあっという間に過ぎてしまう。運動でも勉強でも2、3年で大きな成果は出ません。今体験していることは10年20年30年後に役に立つことです。成功するためには、毎日、自分が出来ることよりちょっと上を目指そう。失敗してもいいんです」と話し、ロンドン五輪については「体調万全でその場に立てればうれしい。室伏も頑張ってるからオレも頑張ろう、と思ってもらえるように頑張ります」と語りました。
 柔道部の林匠さんと陸上部の筒井崇広さんは「苦手なことにも取り組むことが、上を目指すには大切だということが分かりました。室伏選手という先輩がいる成田高校を誇りに思います」と話しながら、「近寄りがたい、神様だと思ってたけど、2人で会っても話せそう」と偉大なる先輩がグッと近い存在になったようでした。