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30

11月

2011

紙ひこうき

大小10輪ほどの濃赤色の花をつけ、家庭菜園の片隅で、たくましい生命力を見せた百日草がようやく終わった。鮮やかな一重の花をつけ、凛と直立する姿は、傑出していた。その名に恥じず、ほぼ5カ月、次々と花を咲かせ、秋、ゴーヤやキュウリが畑を去った後も、花枝を広げていたが、ここ数日の冷え込みに、葉が萎れ、花首を立て直すことができなくなった▼百日を過ぎた10月頃からいつ花をつけなくなるのか気になり始め、特別な思いを込めて眺めるようになった。寒さの到来とともに『最後の一葉』になぞらえ、ひそかに応援もしていた。百日草とともに過ごす日々は、季節感に加えて、我が身の生活エネルギーを呼び覚ますことにつながった▼身近な植物に、そんな思いを繰り返すこと度々。今日からは、小さな盃状の花を咲かせはじめた垣根沿いのスイセンを眺める。(I)