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08

1月

2012

エリア再発見 六角堂の想い出

ありし日の六角堂 ありし日の六角堂

[六角堂を失って]
 成田ニュータウンで唯一の寺院といわれた六角堂は、昨年8月5日火事で全焼しました。
 建物が六角形をしていてそれぞれの方角に十二支の動物の彫刻が彫られ、屋根はカヤブキで「六角堂」の愛称で付近の住民に愛された、正しくは宝徳寺観音堂というこのお堂は私たちにとっては特別な存在でした。それだけに、焼失したことはかえすがえす残念で、いまだに心が痛みます。
 六角堂の形は失われても、私たちの胸の内にはいっぱいの想い出が詰まっています。それを文章にして読んでいただくことで皆様にもその記憶をとどめていただけたらと思います。
 昭和55年、私は玉造の建売住宅に入居しました。
 まだ周りには家がなく、緑の少ない、だだっ広い空き地の中に六角堂境内の小さな森がまるで城山のようにそびえたっていました。
 その森だけが自然豊かで、春には桜が咲き、夏には蝉が鳴き、秋には紅葉し、冬には渡り鳥がたくさん飛んできました。
 数年後に六角堂に隣接して玉造中学校が建てられましたが、その校歌に「桜」が詠み込まれました。
 校歌に歌われてから学校は桜の苗をたくさん植えました。さらに何代目かのPTA会長さんが牧場を経営していたのが幸運で、会長さんが自分の牧場からトラックいっぱいの牛フンを運び埋め込んだおかげで桜は成長し、今ではこの付近の桜の名所となりました。
 (このシリーズで使用する写真は主に火事の前に撮影したものです)
(成田市玉造 田村 桓夫)